1歳のお祝いに欠かせないアイテムと準備

赤ちゃんの成長はとても喜ばしいことですよね。 初めての誕生日となる1歳の誕生日は特別なもの! しっかり準備をして盛大に祝ってあげたいと思うパパやママも多いはずです。

今回は大切な記念にしたい1歳のお誕生日のお祝いについてご紹介します。 どんなことをするの?どんなアイテムが必要なの?という疑問にお答えします。

1歳のお誕生日は何をする?

赤ちゃんが1歳を迎えるとき、ママやパパはとても感慨深い気持ちになりますよね。 生まれた日のことを思い出して「あんなに小さかったのにこんなに大きくなったのか」と驚いてしまうと思います。 長かったような、短かったような不思議な気持ちです。

初めてのお誕生日は特に気合が入ります。 「どんなお祝いをすればいいのかわからない」「調べてしっかり祝いたい!」という方はこの記事を参考にしてみてください。

初誕生日の意味

赤ちゃんが生まれて初めて迎える誕生日のお祝いが「初誕生日」です。 つまり満1歳のお祝いのことです。

日本では昔から数え年で年齢を計算しており、個人の誕生日を祝う風習はありませんでした。元日を迎えるごとに1歳ずつ歳をとるという数え方をしてきたのです。 戦後に欧米から誕生日を祝うという風習が入ってくるまでは誕生日という概念はほとんどなかったようです。 しかし、初誕生日となる1歳の誕生日だけは別でした。

医療技術が未発達で予防接種などが十分でなく、栄養状態も悪かった時代には、たくさんの赤ちゃんが1歳のお誕生日を迎える前に命を落とすことも珍しくなかったのです。 無事に1歳まで育つことが珍しかった時代にはとても大切な記念日でした。 これまでの成長を喜ぶ気持ちがより強かったのでしょう。

初誕生日の祝い方

1歳の誕生日には、これまでの成長を喜ぶとともにこれからの健やかな成長を願ったお祝いをします。 1歳のお誕生日を祝う伝統的な行事は、一升餅や選びとりカードなど。

「一升餅」は各地でやり方や名称は違いますが、一升のお餅を使って赤ちゃんが「一生健やかに育ちますように」という祈りを込めて行います。 選びとりカードは、赤ちゃんが将来どんな仕事に就くか、どんな人になるかを占う行事です。カードではなく、実物をおいて行う場合もあります。 どちらのお祝いも、赤ちゃんの将来を見据え、明るい展望が見えるようにと行われます。 他のお祝いの仕方の定番は、部屋の飾り付けや料理やプレゼントを用意することですね。

SNSでは「我が子の1歳の誕生日にはこんな飾り付けをした!」という投稿が多数あり、工夫を凝らしてお祝いする様子が見受けられます。 生まれた頃の写真を飾ったり、風船やタペストリーを飾ったりと華やかです。 タペストリーはオリジナルのものを作るママも多いんですよ。 誕生日のお祝いといえばやはりケーキですよね。

1歳になると離乳食も完了期に入り、様々なものが食べられるようになります。 大人が食べるような生クリームを使用したケーキはまだ少し早いですが、水切りヨーグルトや豆乳などで工夫して赤ちゃん用ケーキを用意しましょう。 ケーキ専門店でも赤ちゃんが食べられるものを製造販売しているお店もあるようです。

誕生日を祝うごちそうもレシピサイトやSNSを参考に作るママも多いんですよ。 祖父母を呼んで誕生日パーティをするのも楽しいですね。 記念に手形足形をとって飾ったり、スタジオで誕生日記念フォトを撮るのも記念になります。

1歳のお誕生日で使うアイテムは?どんなふうに祝うの?

それでは、1歳のお誕生日のお祝いで使うアイテムを詳しく見てみましょう。 記念となる一升餅や選びとりカードはどのようなものがあるのでしょうか。 用意するときの注意点と合わせてご紹介します。

1歳の誕生日を祝う一升餅

1歳のお誕生日を祝う伝統行事、一升餅のお祝いは聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。一升餅とは一升分(約1.8kg)のもち米を使って作られたお餅のことです。 お餅といえばお正月ですよね。お餅は特別な食べ物です。

1950年に法律が作られ、誕生日で満年齢を数えるようになるまでは、お正月に年神様のお餅を食べることで、ひとつ歳を取ると数えてきました。 お餅は神聖なものであり、縁起物だったのです。

1歳のお誕生日に一升餅でお祝いをすることにはこういう理由があるんですね。 一升のもち米は蒸すことで水分も加わり、出来上がったお餅は約2kgになるそうですよ。 オーソドックスな丸い形の他、ハート型のかわいらしい形の一升餅も販売されているんですよ。 一升餅に赤ちゃんの名前を入れた「名入り一升餅」も記念になりますね。

最近では一升餅ではなく一升米を使う家庭も増えています。 お餅と同じく、お米は日本人にとって欠かせないものです。 1歳の誕生日のお祝いに一升米が選ばれる理由は、お餅よりも手軽に使うことができるから。 成長や体重には個人差がありますが、1歳の赤ちゃん(7〜11kgほど)にとって約1.8kgはとても負担になります。そこで、重さを調整できる一升米を選ぶ人が増えているそうですよ。小分けタイプの一升米も販売されており、お祝い後に祖父母などに配ることもできますし、一升米をその場で炊いて振る舞うこともできます。 食べるときにお餅よりも手軽なのが人気の理由かもしれませんね。

出産の内祝いで赤ちゃんの誕生時の体重と同じ重さのお米のギフトを用意するように、名入れの一升米は記念にもなり、食べるときも手間なし。 お餅だと赤ちゃん本人はまだ食べられませんが一升米なら一緒に食べられますもんね。 一升餅、または一升米を使うお祝いは、やり方や解釈は各地や各家庭で少しずつ違うようです。 1歳頃になるとひとりで立ち歩いたり、あんよができるようになる赤ちゃんがほとんどです。 赤ちゃんに一升餅や一升米を背負わせ背負って歩けることを喜んだり、わざと転ばせたり、餅を踏ませる風習の地域もあります。 1歳の赤ちゃんにはとっても重く、立ち上がったり歩くことが難しい場合も。

立ち上がれた赤ちゃんは「縁起がいい!」「健やかに育つ!」と喜ばれます。 しかしころんだ場合は縁起が悪いというわけではないのです。 1歳の誕生日前に歩きだしてしまうと、早く家を離れることになるため家業を継いでほしい、家に残って欲しいと願う親にとってはよくないという考え方も。 だから、もし躓いてしまった場合には(もしくはわざと転ばせた場合)、それもまた縁起がいいのです。

一升餅のお祝いは一升と一生をかけて「一生食べ物に困らないように」「一生健康でいられますように」と願って行うものなので、受け取り方次第なんですよ。

1歳の誕生日を祝うリュック

一升餅は伝統的なやり方では風呂敷に一生餅を包んで背負わせますが、最近では背負わせやすいリュックも人気です。 一升餅が一升米で代用できるように、風呂敷の代わりに便利なリュックが好まれているんですね。 リュックならお祝いが終わったあとも使えますし、便利ですよね。

赤ちゃんが好む可愛いデザインのリュックであれば、赤ちゃんも嫌がらずに背負ってくれそうですね。 一升餅とセットで販売されているリュックもあれば、名入れタイプのベビーリュック単体で販売されているものもあり、大きさやデザインも豊富です。 赤ちゃんがもう少し大きくなってよく歩くようになれば、リュックはお出かけやお散歩にも大活躍です。 セットではなく単体でリュックを用意するときには、必ず、一升餅が入る大きさがあるか確認しましょう。

一升餅は直径22cmほどと大きく、出し入れが大変なため、小分けにできる一升米を好む方も。お餅を選ぶ場合はリュックの口が大きく開くものだと、出し入れしやすそうですね。 肩紐や胸紐がしっかりしていて、長さが調節できるタイプは長く使えて便利です。

迷子紐が取り外しできるタイプのリュックもあるので、安心してお出かけできそうですね。

1歳の誕生日を祝う選びとりカード

選びとりとは、1歳の赤ちゃんが将来どんな職につくのか、どんな才能に恵まれるのかを占うお祝い行事です。 様々な職業を連想させるアイテムを用意します。
やり方は簡単で、赤ちゃんの前にアイテムを並べ、一番最初に触ったもの、もしくは最も興味を持ったものから将来を占います。

代表的なアイテムと占いの結果は以下の通り。

・財布、または現金:お金に恵まれる、玉の輿に乗る
・スマホやパソコン:IT関係の職につく
・スプーンやフォークなど:食べ物に困らない、料理上手になる
・定規:几帳面でしっかりものになる、大きな家を持てる
・電卓やそろばん:商売上手になる、ビジネスの才能が開花する
・風船:世界に羽ばたく
・スポーツ用品:運動の才能が開花する、スポーツ選手になる
・鏡:美貌に恵まれる、おしゃれになる
・楽器:音楽の才能に恵まれる
・本:学者になる、物知りで賢く育つ
・ペン:文才に恵まれる、芸術家になる
・ハサミ:器用になる、ものづくりの才能に恵まれる

ひとつひとつは日常生活の延長にあるもので、特別珍しいものではありません。 しかしこれらを全部用意しようと思うと大変ですよね。 さらに、赤ちゃんの前にすべてを並べるのは現実的ではありません。 ハサミやペンは危険な場合もあります。 そんなときは写真や絵で代用してみませんか?

選びとりカードを使えばより手軽にお祝いを楽しめますよ。 実際に身の回りにあるものを写真に撮って作ってもいいですし、絵を書いて自作の選びとりカードを作るのも楽しそうですよね。 絵に自信がない、作るのはちょっと大変という方は、選びとりカードとして販売されているものを利用してみてはいかがでしょうか。 ベビー用品のお店の他に、ハンドメイド品の販売サイトでもかわいくておしゃれな選びとりカードが販売されていますよ。 かわいいデザインの選びとりカードなら、お祝いが終わった後も飾っておけますね。

また、場所も取らないため記念写真と一緒にアルバムなどに挟んで保存しておくこともできます。 赤ちゃんが大きくなったときに、実際に使った選びとりカードがあれば、思い出話も弾みそうですよね! 最近ではより便利で手軽な、一升米つきの選びとりカードも販売されています。

小分けにした一升米の袋に選びとりカードが入っていたり、プリントされており、選びとりも一升米も楽しむことができます。 選びとりカード付きの一升米とリュックがセットになったものや、選びとりカードとタペストリーが一緒になったセットも販売されています。 お祝いアイテムを揃えることで、よりフォトジェニックな写真が撮れそうですね。

1歳の誕生日を祝うタペストリー

お祝いムードを盛り上げるお部屋の飾り付けも、1歳のお誕生日を祝う大事なもの。 近年人気なのは、バースデータペストリーです。

タペストリーは、もともとはつづれ織りの布を壁にかけた室内装飾ですが、ここでは単に壁に吊り下げる装飾のことをいいます。 バースデータペストリーは壁にかけるだけなので、準備はとっても簡単。 手の込んだ飾りをたくさん用意しなくてもいいんです。

写真映えもするし、棚などにかければ生活感を隠せると人気なのです。 バースデータペストリーを自作するママもいますが、赤ちゃんのお世話をしながらきれいなものをつくるのはなかなか大変です。 自作のためのテンプレートやデザインを公開・配布しているサイトもありますが、材料や布用ペンを買ってきて自分で作るのはかなりの労力です。 ネットではおしゃれでかわいいタペストリーが販売されており、忙しいママでも大丈夫!

英字が書かれたおしゃれなものや、大きなケーキが描かれているものなど、たくさんのタペストリーが販売されているんですよ。 先程ご紹介した一升米やリュックとセットで販売されているものを使えば、それだけでおしゃれなお祝いムードが盛り上がりますね。 タペストリーの他、風船やガーランドを飾れば、より普段とは違う特別感が演出できますね。

頑張り次第で、まるでスタジオでの記念撮影のような写真映えする飾り付けにもできますよ! おしゃれなタペストリーを背景に写真を撮れば、大切な1歳のお誕生日記念になります。

慣れないスタジオでは、うまく撮影できないこともあるので、お家で撮れたら嬉しいです。 バースデータペストリーは布なので、畳んでしまえるのも利点です。

まとめ

1歳のお誕生日を祝うのに欠かせない、一升米や選びとりカード、タペストリーなどのアイテムをご紹介しました。 初誕生日は特別です。

赤ちゃんにとっても、家族にとっても特別で温かい一日になるといいですね。 後悔しないよう事前に計画を立てて思い出の日にしてくださいね。