出産祝いのお返しにはメッセージカードを添えて赤ちゃん報告を


出産内祝いにメッセージカードって必要?

出産内祝いにメッセージカードが必要なのは、内祝いを郵送するときと遅れてしまうときです。
その理由をそれぞれ説明します。

内祝いを郵送するときにメッセージカードが必要な理由

① お祝いをいただいた方に直接会ってお礼を伝えることができないから

お祝いをいただいたら、会って内祝いを渡すのが一番いい方法です。 しかしその場合、相手に時間を取らせてしまったり遠方に住んでいたり、また、感染症の影響で会うことが難しいこともあります。 そのため、郵送してメッセージカードで感謝の気持ちを伝えることが一般的になっています。

② お祝いをいただいた方に内祝いの品だけを郵送するのは失礼にあたるから

お祝いを贈ってしばらくしてから突然メッセージも何もなく、のしがかかった内祝いが届いたら驚きませんか?郵送では、相手の気持ちを考えることが一番大切です。 なにも連絡がないまま内祝いを郵送するのは失礼にあたるので、必ずメッセージカードを添えましょう。

遅れてしまうときにメッセージカードが必要な理由

出産内祝いは、お祝いをいただいてから1~2カ月以内にするのがマナーです。 しかし、産後は赤ちゃんのお世話や自身の体が全快ではないため、1~2カ月以内にできないこともあります。
そのときは、事前に1~2カ月以内に内祝いを贈ることができないことを連絡しておきます。その後実際に贈るときに、メッセージカードにお詫びと感謝の気持ちを記して添えておくと、相手に伝わりやすいです。

出産内祝いのメッセージカードの種類は?

出産内祝いのメッセージカードの種類は大きく3つあります。それぞれの特徴について解説していきます。

写真入りメッセージカード

赤ちゃんの写真が入ったメッセージカードです。
自分で1から作ることもできますが、そのような作業に慣れていないと大変です。
出産内祝いの品を購入するサイトで写真のアップロードをすると、簡単に作成できます。

ぱっと見て写真が一番目に入るので、「写真がほしい!」と言っていた相手や、親しい人へのメッセージカードに入れるのがおすすめです。
メッセージカードに写真を入れていい相手については、後ほど詳しく解説します。

写真なしメッセージカード

写真がなく、文章のみのメッセージカードです。
こちらは出産内祝いのサイトだけでなく、さまざまなサイトでも簡単に作ることができます。

写真が入ったものよりも、文章のスペースを多くとることができます。
目上の方へなど、きちんとした文章を書きたい相手におすすめです。

既製品のメッセージカード

出産内祝いをたくさんの方に贈るときや時間がないときに活躍するのが、既製品のメッセージカードです。
文章がすでにカードへ印刷されているので、オリジナリティは薄れてしまいますが、自分で文章を考える手間がないので負担が少ないです。

メッセージカードはかわいらしいものから、おしゃれなものまでデザインが豊富です。
赤ちゃんのイメージなどに合わせて、さまざまなサイトを比較して選ぶと納得のいくものが作れます。

しかし、相手との関係により、お礼状のほうがいい場合もあります。
お礼状はメッセージカードよりもあらたまったものなので、目上の親族や職場関係者の内祝いに添えるといいです。

出産内祝いのメッセージカードに写真は入れる?

メッセージカードを作成するときの悩みとして挙げられるのが、写真を入れるかどうかというところです。
今回は、写真を入れてもいい相手と入れない方がいい相手に分けました。

写真を入れてもいい相手

両親・祖父母・親しい親戚・親しい友達など、赤ちゃんの誕生を自分のことのように喜んでくれる相手や、事前に写真がほしいと言われていた相手には、写真が入ったものでいいでしょう。
写真を入れることで、近況をさらに詳しく伝えることができます。

写真を入れない方がいい相手

関わりが少ない親族や知人・職場の上司や同僚・妊活中や不妊治療など子どもについて事情がある人には、写真を入れない方がいいです。

写真が入ったメッセージカードだと、写真の扱いに困ってしまうことや、嫌な思いをさせてしまうこともあるので、受け取る側の事情や気持ちを考えて写真の有無を選びましょう。

出産内祝いのメッセージカードのポイントと例文

いざメッセージを書こう!となったときに、なかなか思いつかなくて悩んでしまいます。 そこで、「これさえあれば簡単に書ける!」というメッセージのポイントと例文を挙げていきます。

メッセージカードの文章のポイント

内祝いの文章を考えるにあたってポイントが2つあります。

① 出産内祝いで避ける言葉

以下のような言葉は内祝いのメッセージとしては適さないため、避ける必要があります。

  • ・お返し:義務で内祝いを贈った印象を与えてしまうため
  • ・忌み言葉:「切る」「流れる」など、お祝いごとで縁起が悪いとされているため
  • ・句読点:お祝いごとに区切りはないという意味があるため

② 出産内祝いのメッセージの基本構成

文章の構成は、必要な情報を入れてシンプルにまとめることが基本です。
以下の4つの伝えたいことを基本にして、文章を考えるとやりやすいです。

  • ・お祝いをいただいたことへのお礼
  • ・名前などの赤ちゃんに関する情報
  • ・母子の状況
  • ・結びの言葉

例文

ポイントをおさえたうえで、贈る相手別の例文を紹介します。参考にしてみてください。

<例文1>両親
この度はお祝いをどうもありがとうございました
〇〇はすくすくと育っています
まだまだ慣れないことだらけなので 人生の先輩としていろいろと教えてください
これからも親子ともども よろしくお願いします

両親へのメッセージは、少し恥ずかしいかもしれませんが丁寧な文章で書きましょう。
両親に、子どものことの相談や面倒を見てもらうこともある人は、その旨を伝える言葉も入れることも大切です。

<例文2>祖父母、親族
この度は温かいお祝いをいただきありがとうございました
(名前の由来)という願いを込めて 〇〇と命名しました
ささやかですが 内祝いの品をお贈りさせていただきます
お近くにお越しの際は ぜひわが家にお立ち寄りください
親子ともども 温かいお付き合いをよろしくお願いいたします

祖父母、親族へのメッセージは、堅苦しい表現を避け、丁寧な言葉を選んで文章を書きましょう。
また、赤ちゃんの生年月日や身長、体重を知りたい方もいるので、その情報を載せると直接会ったときに話題になります。その場合、本文の前に下記のように入れるとわかりやすいです。

命名 〇〇
20〇〇年〇〇月〇〇日生まれ
体重 〇〇g 身長 〇〇cm

<例文3>職場の上司
この度は子どもの誕生に際し お祝いをいただきありがとうございました
母子ともに健やかに過ごしています
新たな家族を迎えた喜びと責任を感じ 今後は子どものためにも一層精進いたします
これからもご指導ご鞭撻のほど よろしくお願いいたします
ささやかですが心ばかりの品をお贈りいたします
ご笑納いただけましたら幸いです

職場の上司へのメッセージは、丁寧な文章を書きましょう。
それに加えて上記のような、「子どもができたからさらに仕事を頑張る」という仕事への意欲を伝える文を書くと、さらに印象がよくなります。

<例文4>職場の同僚
先日は心温まるお祝いをいただきありがとうございました
〇〇はすくすくと成長しています
(産休や育休の期間)まで皆様にはご迷惑をおかけいたしますが どうぞよろしくお願いいたします
ささやかですがお礼のしるしに 心ばかりの品をお贈りいたします
今後もよろしくお願いいたします

職場の同僚へのメッセージは、シンプルだけど堅苦しくなりすぎないようにしましょう。
さらに、産休育休の間の仕事をお願いする旨の文を添えると好印象です。

<例文5>友達①
先日はかわいいお祝いをいただきありがとうございました
さっそく〇〇に着せてみたところ とても似合っていました!
大切に使わせていただきます
ささやかですが 感謝の気持ちを贈ります
親子ともども これからもよろしくお願いします

<例文6>友達②
先日は心のこもったお祝いをありがとうございました
大切に使います!
妊娠中もいろいろと相談にのってくれてありがとう!
ささやかですが 感謝の気持ちです
また今度会いましょう!

友達へのメッセージは、②のようなカジュアルな表現でも大丈夫ですが、親しき中にも礼儀ありだということを踏まえた文章を書きましょう。
友達からは洋服やおもちゃなどをいただくことが多いので、洋服を着たりおもちゃで遊んだりしている写真を入れてメッセージカードを作ると喜んでもらえます。

<例文7>内祝いが遅れてしまったとき
この度は〇〇の誕生に際し お気遣いをいただきありがとうございました
〇〇はもう〇カ月になり 母子ともに健やかに過ごしています
ささやかですが 内祝いの品をお贈りします
本来ならばすぐにお礼を申し上げるべきところ 遅くなってしまったことを心よりお詫び申し上げます
今後とも よろしくお願いいたします

近年は核家族化が進んでいることや、感染症の影響で里帰りができず、赤ちゃんのお世話をお父さんお母さんだけでしていることが多いです。
そのため、遅れてしまうことも十分に考えられます。
その場合は、遅れてしまったことへのお詫びの文章を添えましょう。
特に目上の人に贈る場合は、内祝いを贈る前に事前にお礼の連絡しておくと、さらに印象がいいです。

まとめ

  • ・出産内祝いのメッセージカードは、内祝いを郵送するとき、遅れてしまうときには必ず添える
  • ・メッセージカードは写真入り、文章のみ、既製品の3種類がある
  • ・写真を入れるかは、受け取る相手の事情や気持ちをくみ取って考える
  • ・メッセージ本文では、忌み言葉を避ける
  • ・相手別にメッセージを書き分ける

出産内祝いには品物だけでなく、メッセージカードを添えると相手への感謝の気持ちがより一層伝わります。
テンプレートはたくさんありますが、相手との関係で文面や言葉づかいを変えた内容にするといいです。
また、メッセージが長すぎても読むのが大変になってしまうので、必要な情報を入れてシンプルにまとめると好印象です。

内祝いを考えるときは、赤ちゃんのお世話で大変な時期です。
簡単に作ることができるサイトや例文を参考に、相手に喜んでもらえるメッセージカードを作りましょう!